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いよいよもって魚の時期に入ったらしい。
活動村ンダンガンサンブに行くとみんながそわそわしている。

もっとも、今日がタマハリということもあるんだけど。

加工場はいぶした魚の頭と皮で溢れ返っていた。
その中に子どもたち(ほとんどが女の子)が混じって、皮むき中。

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アタシも自前のゴム手をはめていざ参戦。
(昨日は手に魚の臭いが染み付いてどうしようもなかったし、骨も刺さったし)
気がついたら手袋の中から汗が流れ出るような暑さのなか、
子どもたちよりも1/2のスピードで皮を剥いていった。

ふと思い出した。

 そうだ、皮むき作業ができるような日陰(屋根)いるよな…。

にしても、当初の加工場のイメージとだいぶ違うなー、と気づく。
小遣い稼ぎにきた子どものほうがおばちゃんたちより多い。
もちろん、遊びに来ただけの子たちもいて、てんやわんや。

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加工場を後にして、女性グループ代表のおばちゃんちに挨拶に行った。
今日は早々に帰る旨を伝え、少々休ませてもらったあと、彼女はおもむろに

 40,000fcfa貸してよ、お金持ってるでしょ?

と言ってくる。無論、持っていてもお断り。
残念ながら返ってくる見通しもないし、理由もいわない。
おそらく加工場の燻製釜を直すための資金だけど…自分で何とかして欲しい。

あいかわらず、ボランティアという立場は理解されてないなと実感。
理解して欲しいわけじゃないけど、何でもかんでももらってやりくりする癖
身に染み付いている。

彼女だけではなく、それが当たり前のセネガル。
そうやって病気のときもお祝いのときもなんとなく乗り切って年を重ねる。
それがこの地のソーシャルセキュリティみたいなもんだし。

だから家族並みに親交が深まれば、自ずと借金の対象になる。
親交が深まったことについてはもちろん、うれしくないわけじゃない。
でもセネガル人的な感覚がないアタシには、受け入れられない感覚。


ガッカリした気分でバイクを停めた加工場に再び向かう。
すると加工場の入り口で太鼓の音がポコポコポコポコ
それにあわせて子どもたちがセネガルダンス。

その太鼓、実はその辺のゴミをかき集めて作ったもの。
羊の皮を拾って空き缶に紐状にした布で縛り付けて出来上がり。
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女の子も太鼓を楽しそうにたたいていた。
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太鼓じゃなくても、セネガルの大体の子どもたちは、
おもちゃを自分で作って遊んでしまうのが上手。
魚の皮むきをするぐらいだから、手先も器用だし。
そういう力をちゃんと伸ばせる教育環境があったら
この国も変わるんだろうなーと、ついつい思ってしまう。

ま、一概に教育の所為とは言えないけど。

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 もしかして、この国、このままでいいんじゃない?
 何を目指して援助されてるの?

  (無論、「援助する側」の建前本音はさておき)

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久しぶりの魚、それを燻す煙、煌々とゆらめく炎を前に
もんもんと思いをめぐらせたって話。

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2010.12.15 / Top↑
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